大賀ハス

毎年のお楽しみ・千葉公園の大賀ハスがそろそろ見頃になりました。

毎回長い文章ばかり書いていたので、今回は写真ばかりです。

今では、どこでも見られるようになった大賀ハス、別名古代ハスですが、本家本元は千葉市だということで、大賀ハスが咲く公園に花の開花を偵察しに行きました。

ところで、ハスとスイレンはよく似ていますが、ハスはヤマモガシ目のハス科に属し、スイレンはスイレン目スイレン科に属します。

スイレン目もヤマモガシ目も共に被子植物門ですが、ヤマモガシ目のハス科は被子植物の主グループに近く、スイレン目のスイレン科は被子植物の主グループから早期に分岐したグループだということです。

大賀ハス

ハスもスイレンも花の形は似ていますが、花が咲く高さや葉の形状などは異なりますね。

ハスは仏教とも密接に関係していて、仏教の儀式などに使われる仏具はハスをかたどった物が多いですし、ハスの花を手に持つ仏様もあります。

ハスの花は、日本人と切っても切れない存在と言えそうです。

大賀ハス

この大賀ハスですが、1951年に、千葉市検見川、現花見川区にある東京大学検見川総合運動場で発見されました。

実は大賀ハスが発見された地域は、戦争中に泥炭が掘られていた場所で、戦後もしばらく燃料確保のために泥炭を掘っていました。

そんな中、1947年に、泥炭採掘場から丸木船と櫂が発見され、これらが2500年前の物と分かります。

この時、ハスの実も発見されたそうですが、見向きもされず捨てられていました。

大賀ハス

1951年、落合遺跡と命名された発掘現場で、大賀一郎博士が発掘調査を始めます。

この時、まず1粒のハスの実を発見、調査期間を延長して更に2粒のハスの実を発見しました。

実は、このハスの実を見つけた人を知っていて、当時の話を聞いたことがあります。

大賀ハス

ハスの実はこういうものだと教えてもらい、泥の中を一生懸命探したそうです。

見つけたものは、最初、小石だと思ったそうですが、念のために大賀博士に見せたところ、それが大賀ハスの実だったということでした。

世紀の大発見ですねなんて話していたら、ハスの実探しはものすごく大変な作業だったとかで、感動より疲労感の方が勝っていたようです。

大賀ハス

けれど、大変な作業のおかげで、現在、世界中のあちこちで、2000年前に地球上で咲いていた大賀ハスを観賞できるわけですから、感謝の一言ですね。

発見された大賀ハスの実の中で、1粒だけが発芽し、これが世界の大賀ハスの元になりました。

1952年、大賀ハスは見事な花を咲かせ、これがLIFE誌に掲載されると、世界最古の花として有名になります。

大賀ハス

千葉公園内の綿打池に分根された大賀ハスは、大切に育てられて、今では池中に広がっています。

ハスは大体午前9時から10時ごろまでには花を閉じてしまうので、早朝が見頃ですね。

でも、今日のような雨の日だと、花が開きっぱなしになるので、午後から雨の様子をみながら出かけました。

大賀ハス

よく、ハスの花が開くときには音がすると言いますが、音はしません。

ハスには何故か雨がよく似合うので、今日は出かけて正解でした。

水滴が、ハスの葉の上できれいな球体となって転がります。

大賀ハス

時々、雨足が激しくなり、撮影を中断せざるを得なかったのですが、こんな日でも、大賀ハスを見に来る人は多かったですね。

千葉公園は、千葉モノレールの千葉公園駅を降りると目の前なので、交通の弁が良いせいでしょうか。

千葉公園のホームページには、大賀ハスの開花情報が掲載されています。

いつも、この情報を目安にしていますね。

大賀ハス

まだまだこれからが本番の大賀ハスなので、週末もまた出かけて来ようかなと思います。

千葉公園には、他に鉄道連隊の遺構もSLもあり、千葉モノレールでは俺妹号も運行中なので、色々と楽しみながら園内を散策できます。

ここは千葉モノレールの撮影地なので、ほんと、一年中よく来ています。