夕焼け

安価で簡単な子宮頸癌の検査方法・お酢を使ってローテク検診

シカゴで開催されたアメリカ臨床癌学会で、画期的な子宮頸癌の検査方法が発表されました。

日本では通常、子宮頸癌の検診にPAPテストが使われます。

このPAPテストというのは、ブラシのようなもので子宮頸部の細胞を採取し、パップ・スメアと呼ぶ細胞診検体を作成して顕微鏡で検査をします。

検査された細胞の状態から5段階にクラス分けし、クラスIは正常、クラスIIは異常な細胞を発見したが現状では異常なし、クラスIII以上では精密検査が必要と区別します。

ただし、検診先進国のアメリカでは、数値定量型のPAPテストだけではなく、ベセスダシステムによる判定が主流になっています。

何故ベセスダシステムを使うか?というと、PAPテストだけでは、細胞を採取する場所によって病変した細胞が検査されなかったり、数値定量化に関しても医療従事者によって値が異なるからだそうです。

また、ベセスダテストでは、子宮頸癌を引き起こすHPVに感染しているか否かが分かりますし、ベセスダシステムによる判定では、ただの数値定量化に頼らない判定ができます。

これからは、日本でも世界基準のベセスダシステムが主流になっていくはずです。

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さて、このようなPAPテストなどだと結果が出るまでは、医療機関にも依りますが、大体2週間くらいかかります。

子宮頸癌は早期発見できる癌なので、検診に行って早期発見すれば命の危険を回避できます。

ところで、このような検査を行える国は、まだ世界には少なくて、例えば、病院の数、設備の有無、医師の確保、医療保険、費用補助の充実など、検査一つを行うにもハードルが高いと言えるでしょう。

このハードルを少し下げてくれるのが、今回発表されたお酢を使った子宮頸癌テストです。

これは世界中の女性、特に後進国の女性にとって朗報といえるのではないでしょうか。

ローテクで子宮頸癌に対抗する、お酢変色テスト

このローテク検査の方法というのは、希釈した酢(酢酸)をつけた綿棒などで子宮頸部を拭くだけなのです。

そうすると、癌細胞だけが変色します。

もちろん、癌細胞が見つかれば、その後は治療計画をたてて治療を受けるのですが、何より、検査試薬がお酢だけというお手軽さがこのローテク検査の魅力です。

このテストで、子宮頸部に癌細胞が見つかれば、即座に治療に入れますし、検査の価格も安くすみ、手順も簡単です。

特に、最貧国の女性を対象にしたお酢テストではかなりの手ごたえがあったようでした。

でも、お酢なら何でもというわけでもなさそうで、学会の報告によると、インドの治験では酢酸を使用したようでした。

日本での実用化はまだ分かりませんが、この方法なら子宮頸癌細胞の有無がすぐにわかるので、手軽にできる検査方法として、実用化してもよいのではないでしょうか。

ソース元を読む:ASCOの記事